改善の着手・教育(共育)

隣のフロア、従来の現場の右往左往な有様。危険や混乱・不良品の頻発・生産の遅滞・設備や金型の修理が後手を踏む・・・。毎日発生する問題が未解決で山済み。
従来現場の上司・同僚達は、日常に右往左往で考える余裕も無く基本的な取り組みを継続することさえままならない状況です。

別部署に分家した私ですが、1年目の若手の二人に基本的な取り組み(手順、設備と金型の取扱い、品質、不具合対策)を教育するように部門長から指令がありました。
若手二人を一人前に仕立てあげて生産力をあげていく。そして基本への回帰と改善の推進を若手を手足にして進めていくこと。これが狙いです。


基本的な取り組みと作業を、仕事の中で私が説明しながら実演し彼らにも体験させる。噛み砕いて分かりやすく伝え理解させそのうえで行動させるのは、命令でわけも分からず行動することに比べてやりがいや愛着の大きさが違います。その手ごたえが「楽しい」と思えることであり、人間らしい前向きな取り組みの第一歩です。ここから自ら見て感じて考え判断しながら行動をできるようにするいわゆる「自化」していくと各個人の中でループが始まり、前向きな向上・改善・イノベーションがどんどん自ら生み出せます。
(機械やラインの安全・品質・効率アップのための自動化とは字が違うことに気付きましたか?)
若い世代は”ゆとり”などと揶揄されますが、古い甘い時代を引きずるバブルとか昭和高度成長時代の感覚の団塊だとか…。私ら失われた世代氷河期世代も含め、みんな同じでしょう?
一歩踏み出すきっかけは「自働化」ができるかどうかだと思います。他人事でなく、自分のこととして取り組み・現状に常に疑問を持ち改善を図り・さらに前に進むことを常に考える。自働化された人物から発せられるものです。
私はいつから自働化したのでしょうか?そのきっかけは生活面なら結婚と子供ですね。
仕事の面での転機はいつだったのでしょう。その好機は用意してもらったものですよね。自ら好機を見つけ切り開いたわけではありません。